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定番を育てる小さな改良。Munekawaの製品が少しずつ変わる理由

Munekawaは、大阪・大国町で20年以上にわたって本革の革小物、革製品を製作し続けています。

中には、20年以上にわたって愛用され、選ばれ続けている製品もあります。

大阪・大国町 Munekawa直営店

しかし、そうした20年以上販売している製品であっても、まったく同じ形で販売を続けているわけではありません。

店頭で聞いた使い心地への声や製作の中で気づいた改善点をもとに、革の厚みや縫製の位置、パーツの形状、収納したときの収まり方といった、使う人には気づきにくい部分を少しずつ調整しています。

今回のブログでは、Munekawaの製品に少しずつ改良が加わる理由についてご紹介します。

Munekawaならではの製品改良のきっかけ

「作り手の視点」と「使い手の視点」

Munekawaの製作スタッフは、自分たちが作った製品を日々の暮らしの中で実際に使っています。

仕事として製作している時には「これが一番使いやすい形だ」と思っていたものでも、自分自身で何年も使い続けていると、見え方が少しずつ変わってきます。

毎日ポケットから出し入れするうちに気になる角の当たり方や、通勤で肩にかけ続けたときのベルトの収まりなど、作業台の上では気づかなかったことが生活の中ではじめて見えてくるのです。

製作スタッフ使用のL字ファスナー財布 CramとICカードケース Tuck

作り手としての視点では「この構造が最も合理的だ」と確信していたことが、使い手としての視点を重ねることで「もう少しこうした方が、日々の動作に馴染む」という気づきに変わる。その繰り返しが、Munekawaの改良の出発点になっています。

製品を作る人と使う人が同じだからこそ、図面や仕様書だけでは拾えない感覚的な部分にまで手が届く。それは、小さな工房で作り続けているMunekawaならではの強みだと考えています。

▶︎関連記事「ムネカワスタッフのおすすめアイテム 製作スタッフと代表・宗川が愛用しているムネカワ製品をご紹介します。

使う人の声が、改良のきっかけになる

Munekawaは代表の宗川を含めた6人で製品の企画・製作・販売はもちろん、直営店での接客、ウェブサイトやSNSの管理・運用すべてをおこなっています。

すべてを少人数でおこなっているからこそできる、Munekawaならではのもうひとつの特徴が「お客様の声を製品作りに反映できる」という点です。

Munekawaの制作風景

「長く使ううちに、この部分が気になってきた」

「収納量は足りているけれど、出し入れをもっとスムーズにしたい」

直営店や百貨店の催事会場、時にはSNSやYoutubeのコメントでいただくこうした声は、製品を見直す大切なきっかけになります。

そして、そうした声を聞いているのが作り手本人だからこそ、ひとつひとつの意見を共有し、次の製作に反映しやすい。その身軽さこそが、Munekawaのものづくりの特徴のひとつです。

▶︎関連記事「 Munekawa’s Craftsmanship – Munekawaが 製作で大切にしていること

製品改良のあゆみ

ここからは、具体的にMunekawaで現在販売している製品の改良のあゆみについて少しご紹介します。

薄型二つ折り財布「Carriage」

薄型二つ折り財布「Carriage」は、Munekawaで長く作り続けている定番のひとつ。マネークリップをイメージしたシンプルな形状の財布で、紙幣とカードに対応しています。


薄型二つ折り財布「Carriage」

近年のリニューアルでは、まず縫製箇所を見直しました。革が折り曲がる部分などは負荷がかかりやすく、使っているうちに擦れて糸切れが起こるという問題がありました。

この部分の縫製をあえてなくすことで、長年使っても糸切れしにくく改良しました。

薄型二つ折り財布「Carriage」内側

あわせて内側の素材は、しなやかで擦れに強い日本産の豚革に変更しています。

もともとは内側にも外側と同じブッテーロを使用していましたが、豚革にすることで縫製箇所を少なくすることができます。

見た目には大きな変化はありませんが、紙幣やカードを薄く持てるというCarriageらしさはそのままに、より安心して長くお使いいただけるようになりました。

▶︎薄型二つ折り財布「Carriage」の商品ページはこちら

ショルダーバッグ「Caddis」

撥水帆布とレザーを組み合わせたショルダーバッグ「Caddis」も、使いやすさを高めるために仕様が見直されました。

ショルダーバッグ「Caddis」
ショルダーバッグ「Caddis」内側

以前の仕様から横幅を2cm、マチ幅を1cm大きくすることで、収納力が上がり、ファイルや折り畳み傘などの出し入れもしやすくなっています。

また、フタは長さを4cm伸ばし、幅を約2cm細く調整。中身をしっかり覆いながら、ショルダーベルトに干渉しにくい形にしました。

ショルダーバッグ「Caddis」内側

さらに、前ポケットの内側に新たなポケットを追加。カードケースやコインケースなど、よく出し入れする小物を分けて入れやすくなっています。開口部の生地を二重にしたことも、荷物の出し入れをしやすくするための細かな改良です。

全体的なシルエット、持った時の印象はそのままに「より出し入れしやすく」リニューアルしました。

▶︎ショルダーバッグ「Caddis」の商品ページはこちら

L字ファスナー財布「Cram」

L字ファスナー財布「Cram」は、紙幣、小銭、カードをコンパクトにまとめられる財布です。小銭入れの下を通して紙幣をU字に入れる構造により、ファスナーに紙幣が挟まりにくく、財布を大きく開かなくても中身を見渡しやすい設計になっています。

L字ファスナー財布「Cram sleeve」

近年は、使い方に合わせて仕様の選択肢も広がっています。左右両側をスリーブポケットにした「Cram sleeveは、左右それぞれにカードをまとめて収納できるタイプ。定番のCramが持つコンパクトさはそのままに、カード収納の自由度が高くなっています。

L字ファスナー財布「Cram」ファスナー YKK エクセラ

また、ファスナーにはYKKのEXCELLAを使用しています。金具部分まで磨き込まれたファスナーは、使い始めは少し硬さがありますが、使ううちに馴染んでいきます。ゴールドやシルバーなど、ファスナーの色が変わるだけでも、財布の印象は少し変わります。

▶︎L字ファスナー財布「Cram」シリーズ一覧はこちら

変えないために、少しずつ変える

定番製品を作り続けることは、何も変えないことではありません。

長く使ってもらうために、壊れにくくする。修理しやすくする。出し入れの小さなストレスを減らす。必要な収納量に合わせて、収まりを整える。そうした見えにくい部分を少しずつ改良することで、定番は今の暮らしに合う道具として続いていきます。

Munekawaの制作風景

Munekawaの製品は、少人数の製作体制の中で、作る人と使う人の距離が近いところから生まれています。店頭で聞いた声や、製作中に生まれた気づきが、次の製品に反映される。その循環があるからこそ、同じ名前の製品でも、少しずつ使いやすく育っていきます。

大きく変わらないように見える定番の中にも、日々の小さな改良があります。長く使えるものを作るために、これからも必要なところを見直しながら、Munekawaらしいものづくりを続けていきたいと考えています。

Munekawaは大阪・大国町に直営店と製作工房を構える革製品ブランドです。革本来の風合いと機能的な使い心地を追求したシンプルな革小物を製作・販売しています。
「Munekawaの製品に興味がある」「本革のプレゼントを探している」「自分にどんな形の革製品が合うかわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

メールでのお問い合わせも、直営店へのご来店も大歓迎です。皆様のご利用をお待ちしております。

▶︎大阪・大国町 Munekawa直営店の詳細はこちら
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Munekawaが「自社生産」を大切にする理由

Munekawaは1999年の創業以来、「長く使える革製品を届けたい」という想いで、製品作りを続けてきました。

「売ること」だけではなく、「使い続けてもらうこと」を大切に、企画・製作・販売から修理まで、すべて自社で一貫して行っています。

なぜ少人数の私たちが、これほどまでに「自社生産」にこだわるのか。

その理由をご紹介します。